これからの矯正は短縮化される~インプラント矯正~ kiki DENTAL(キキデンタル)|審美歯科コラム

EDITOR COLUMN編集部コラム

これからの矯正は短縮化される~インプラント矯正~

矯正には様々な方法がありますが、近年注目されているのが「インプラント矯正」です。固定式人工歯に使用されたインプラントが応用され、矯正用と変化を遂げたのがインプラント矯正です。これまでのような、大掛かりな矯正装置から解放され、矯正期間も短縮されるというメリットがあります。

新しい矯正の方法!インプラント矯正って知ってる?

近年、矯正期間や費用を抑えた画期的な方法が登場しています。その矯正方法が「インプラント矯正」です。これまでのインプラントは人工歯根を埋入する際に使われていましたが、この仕組みを応用することで矯正治療にも役立っています。インプラント矯正がどのような仕組みなのか詳しく解説していきたいと思います。

人工歯根とは異なるインプラント矯正

歯列矯正の中でも、近年開発された方法がインプラント矯正です。1990年代後半から矯正歯科で取り入れられたため、その存在を知らない方や人工歯根をイメージする方も少なくありません。どのような仕組みで矯正を行なっているのかみていきましょう。

インプラント矯正ってなに?

まずはじめに、「インプラント(人工歯根)」と「インプラント矯正」は全く異なる治療だという事を理解しておかなければなりません。インプラントは失ってしまった歯の代わりとなる、人工歯根を意味します。インプラントを顎に埋入することで、自分の歯と変わらない嚙み合わせと咀嚼を再現することができるのです。一方インプラント矯正は、この仕組みを応用した「歯列矯正」となります。インプラントに使用されていた人工歯根を元に、縮小化された矯正用インプラントが開発されました。この矯正用インプラントが歯列矯正の固定源となり、従来の矯正では難しかった症例の歯列も矯正することに成功しています。

インプラント矯正の方法

STEP1 初診・相談 歯列や嚙み合わせをチェックしていきます。治療に関する疑問や、要望などこの段階で確認しておきましょう。
《治療時間 30分~1時間》
STEP2 精密検査 相談後、矯正期間や費用に同意したなら、治療がスタートします。レントゲン撮影や歯型をとり治療計画を立てていきます。
《治療時間 1時間》
STEP3 診断 精密検査の結果を元に、治療方針や計画を説明していきます。3Dシミュレーション映像や画像を用いて説明するので、完成後のイメージが明確になります。
《治療時間 30分~1時間》
STEP4 治療開始 治療計画、矯正方法に納得ができたら契約、治療開始となります。矯正装置を装着した後は、定期検診に通い歯の移動をチェックしていきます。
《治療時間 30分~1時間》
STEP5 保定 矯正期間が終了した後は、保定期間へと移行します。この期間は歯の後戻りを防ぐ大事な期間となるため、矯正装置とは異なる保定装置(リテーナー)が必要になります。
《治療時間 15分~30分》

上記では、インプラント矯正の流れを各項目に分けてみました。
インプラント矯正も従来の矯正方法と同様の流れで治療が進んでいるのが分かります。
次に矯正を始めたことによる、口内の変化について見ていきましょう。

インプラント矯正の治療はこうやって進む!

STEP1 矯正用インプラントとブラケット装置の装着。数本のインプラントの埋入で固定源が確保できる。
STEP2 スプリングやゴム等の力で歯の移動が始まる。同時にまとめて移動が行なえることもあるので、従来よりも早く歯列が整う。
STEP3 矯正用のインプラントが抜かれる。インプラントを抜く際は、麻酔を使うため痛みの心配もない。また、埋入跡も自然に再生される。
STEP4 ブラケット装置を外し保定期間へと移行する。保定で歯列の調整を経て矯正は終了となる。矯正が終了した後も、定期検診を受けると綺麗な歯列を維持することができる。

インプラント矯正を行なうと、外科手術が必要な歯列も抜歯を行なわずに治療することができます。また、長い期間の矯正を短縮することができます。全ての方が非抜歯で矯正できるわけではありませんが、従来の矯正方法よりも柔軟に対応できることが間違いありません。

インプラント矯正のメリット・デメリットは?

数ある歯列矯正の中で、なぜインプラント矯正が注目されているのでしょうか?それは従来の歯列矯正にはない、優れたメリットがあるからです。しかし、インプラント矯正にも少なからずデメリットは存在しています。それぞれを比較しながら、特徴を理解してみましょう。

インプラント矯正のメリット

メリット1 場合によっては非抜歯で矯正できる

固定源となる矯正用のインプラントは、従来の矯正よりも強い力を歯列に加えることができます。歯を大きく移動させる必要があった症例も、インプラント矯正の登場により、非抜歯で対応できるケースも増えてきました。しかし、全ての症例で非抜歯が適応されるわけではないので、歯科医に相談して最適な矯正方法を選びましょう。

メリット2 矯正期間の短縮化ができる

インプラント矯正では、矯正用のインプラントを固定源としてブラケットにスプリング等をかけていきます。この固定源と装置により、これまでよりも早い歯の移動が行なえます。動かしたい歯を効率よく動かせるので、症例によっては矯正期間の短縮も可能になりました。

メリット3 数本だけ矯正することができる

これまでの矯正方法では、1本の歯を移動させるために大掛かりな装置の装着が必要でした。しかし、インプラント矯正なら動かしたい歯に的を絞り、数本の矯正用インプラントやブラケットの装着で矯正を行なうことができます。矯正装置の違和感も最低限に抑えられるようになりました。

メリット3 治療計画に沿った結果が期待できる

従来の歯列矯正では奥歯を固定源としていました。しかし、この方法では奥歯に負荷がかかり、前方に寄ってしまいシミュレーションとのズレが生じることもありました。ですが、矯正インプラントを固定源にすることで、確実な歯の移動をサポートすることができ、結果的に理想通りの矯正が行なえるようになりました。

インプラント矯正のデメリット

デメリット1 抜けることがある

そもそも矯正用インプラントは、長期間の使用を想定して作られていません。また、サイズが小さいため自然に抜け落ちてしまうことが多いのです。ですが、口蓋(口の裏)など骨が安定している場所を選び、再度埋入することで抜ける確率を大幅に減らすことができます。

デメリット2 取り除く必要がある

矯正用インプラントは埋入、取り除きが必要なパーツです。しかし、この処置自体は5分程度で終えるので、痛みの心配や大掛かりな準備は必要ありません。痛みが心配場合は、医師に相談して麻酔を打って対処してもらいましょう。

デメリット3 対応可能な歯科が少ない

インプラント矯正自体、新しい矯正方法となるため対応してくれる歯科医院が多いとは言えません。しかし、国内の歯科医院でもインプラント矯正を取り入れる動きがあるため、このデメリットは近いうち解決されることになるでしょう。

どのような歯列矯正でも、必ずメリットやデメリットが存在しています。しかし、リスクを減らし満足のゆく結果にするためには、医師との連携や治療中の注意事項をしっかりと守っていくことが大事になります。

インプラント矯正がオススメな症例一覧

矯正期間の短縮や、矯正装置の違和感が少ないインプラント矯正ですが、どのような症例の方に向いている矯正方法なのでしょうか?主な症例を元に説明していくので、自分の状態と照らし合わせて治療の検討に役立ててみて下さい。

インプラント矯正はどんな人に向いている矯正方法?

症例1叢生(そうせい)

歯と歯が重なりあい、凹凸が激しくなっている状態です。内側に入り過ぎている、または外側に出過ぎているなど、乱列している歯列もインプラント矯正を併用することで治療することが可能です。

症例2ガミーフェイス(スマイル)

通常よりも歯茎の露出が多い状態を、ガミーフェイス、スマイルと呼びますが上顎や前歯を調整することで、正しい歯列に整えることができます。インプラント矯正なら、外科手術をすることなくガミースマイルを治すことが可能です。

症例3 過蓋咬合(かがいこうごう)

オーバーバイトと呼ばれる過蓋咬合(かがいこうごう)も、インプラント矯正で対応することができます。臼歯部の挺出、又は前歯の圧下により噛み合わせを調整していきます。嚙み合わせが浅くなることで、顎関節にかかる負担を解消することができます。

症例4 下顎前突症 (かがくぜんとつしょう)

下顎が突出した、受け口と呼ばれる状態もインプラント矯正を併用して整えることができます。矯正用インプラントを固定源とすることで、外科手術が必要だった症例も短期間で自然に整えることができます。しかし、症例によってはインプラント矯正のみで治療することが難しいので、歯科医に相談してみましょう。

インプラント矯正での治療に適合する症例は、この他にもいくつかあります。
いずれの症例もインプラント矯正の登場により、矯正期間の短縮や矯正装置のストレスから解放されています。

インプラント矯正【まとめ】

歯列矯正の方法はどれも優れたメリットを持っており、一概に優劣をつけることができません。しかし、インプラント矯正が新たな矯正方法として加わったことで、患者はもちろん医師も治療の選択肢を増やすことができます。インプラント矯正が普及することで、より快適でスピーディーな矯正治療が行なえるようになるでしょう。

インプラント矯正はこれから歯列矯正のスタンダードとなることでしょう。

  • 監修医川埜 博文
  • 医院名:かわの歯科医院
  • 住所:神奈川県厚木市戸室2-1-3
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