外科手術もありえる上顎洞炎を軽んじてはいけません! kiki DENTAL(キキデンタル)|審美歯科コラム

EDITOR COLUMN編集部コラム

外科手術もありえる上顎洞炎を軽んじてはいけません!

鼻づまりにはじまり、頬や眼の違和感など複数の症状が重なった場合、上顎洞炎(じょうがくどうえん)を発症している可能性があります。虫歯菌や歯周病菌が影響して、上顎洞の炎症を引き起こす恐ろしい症状なのです。放置するとさらなる体調の悪化を招くため、専門医の元で適切な処置が必要です!

歯と上顎洞炎(じょうがくどうえん)との関係性

我々の鼻横側、上顎の奥歯付近には上顎洞(じょうがくどう)という空洞があります。
なぜ顔面にこのような空洞があるのか、詳しいことは解明されていませんが一説によれば、呼吸の際、外気を暖めるためだとか、骨の軽量化のためだと予測されています。
何とも不思議なこの空洞は、時折炎症を起こし体調の悪化の原因となってしまうのです。
ただの頭痛や歯痛と思っていると黄色や緑色の鼻水が出てきた。このような症状は、まさに上顎洞炎だと言ってもよい状態でしょう。
鼻が原因で起こる上顎洞炎、歯が原因で起こる歯性上顎洞炎にわけることができます。
放置していると、さらなる体調の悪化を引き起こすため、適切な対処が求められます。
上顎洞炎かな?と判断に迷った場合は、これから紹介する解説を参考に専門医を訪ねて下さいね。

上顎洞炎かな?そんな時は症状に注目してみよう!

上顎洞炎(じょうがくどうえん)と聞いても、何となくイメージできる程度など思います。
あまり聞きなれない症状なので、この症状を発症していても実感がわかないこともあるでしょう。
そこで上顎洞炎の主な症状をまとめてみました。
以下の症状が多く当てはまった方は、ただちに専門医に相談して検査してもらいましょう。

上顎洞炎の症状一覧

・鼻づまり
・目の奥の違和感
・頭痛
・口臭
・黄色・緑など膿混じりの鼻水
・上顎を動かすと響くような違和感
・歯痛
・発熱
・全身の倦怠感

上顎洞炎で感じられる症状は、このように多岐に上ります。しかし、これら複数の症状がみられる場合、素手に上顎洞炎が進行している可能性が考えられます。
口内を清潔にしていても、上顎洞炎はふとしたきっかけで起こってしまいます。
上顎洞炎が起きる原因について、次で詳しく説明していきます。

歯科治療中でも油断禁物!上顎洞炎の原因は菌にあり

歯との関連性が疑われる上顎洞炎(じょうがくどうえん)のことを歯性上顎洞炎(しせいじょうがくどうえん)と言います。
歯のケアや歯科治療を行なっていても、歯性上顎洞炎になってしまう可能性があります。
その原因とは何か、詳しく解説していきます。

原因① 歯根嚢胞(しこんのうほう)

歯根治療する際、細菌の除去が完璧でないと炎症が進み膿が溜まってしまいます。
これが悪化すると歯根嚢胞が膨らみ、上顎洞へ侵入して歯性上顎洞炎となってしまうのです。

原因② 金属製のクラウン・インレー

金属製のクラウンやインレーは、耐久性や価格との兼ね合いで治療に使用されます。
しかし、時間の経過に伴い劣化してしまい、歯の間に隙間が生まれることがあります。
そこへ細菌が侵入、上顎洞入りこみ歯性上顎洞炎となってしまうのです。

原因③ 歯科治療中の口内

虫歯治療が途中の方は、上顎洞炎になりやすいので注意が必要です。
治療で削った穴から、唾液や食べカスと一緒に細菌までもが上顎洞に侵入してしまうからです。
歯根は細菌への抵抗力が低いため、放置しているとあっという間に溶けていまします。

原因④ 歯の亀裂・破損

歯に亀裂や破損があった場合、そこから細菌が侵入して上顎洞と入りこんでしまいます。
初期段階の歯性上顎洞炎は、症状が強くないため発見が難しいのですが、急な痛みや違和感は歯性上顎洞炎によるものかもしれないので注意しましょう。

原因⑤ 歯周病

歯周病を患っていると、歯周ポケットが深くなり上顎洞に繋がる経路が生まれてしまいます。
そうなると歯周病菌が上顎洞に侵入してしまうので、歯性上顎洞炎となってしまうのです。

原因⑥ インプラント埋入

抜歯後、インプラントを埋入を検討中の方は、十分な注意が必要です。
抜歯跡の除菌が不足して、細菌感染がある状態でインプラントを埋入すると炎症から歯周病、
歯性上顎洞炎へと悪化してしまう恐れがあります。

原因⑦ 親知らず

親知らずの多くはいびつな生え方のため、歯茎から中途半端に露出しています。
この状態では隙間から細菌が侵入してしまい、炎症から歯周病、歯性上顎洞炎へと悪化してしまいます。

歯性上顎洞炎(しせいじょうがくどうえん)の原因は、大まかに分類しても7つありました。
これらの原因に共通する点は、【隙間かあの細菌感染】であることが分かります。
これらの原因に心当たりがある方はまず、歯科検診で検査してもらい正しい処置を行ないましょう。

上顎洞炎は早めの治療で解決できる!

もしも上顎洞炎(じょうがくどうえん)を疑うような症状が現れた場合、一刻も早く歯科で検査を受けるようにしましょう。
歯科では次に紹介する方法で、上顎洞炎の治療を行なってくれます。

治療方法① 根幹治療

虫歯が原因で上顎洞炎になった場合は、虫歯治療を行ない歯の神経を抜いていきます。
その後にクラウンやインレーを施し、抗生剤を服用して完治まで経過観察となります。
膿で溶けてしまった骨も、症状の改善と共に回復していきます。

治療方法② 抜歯

歯根の亀裂や欠損が激しい場合や、歯周病の症状が重度だと判断された場合は、抜歯を行ない治療することになります。
部分麻酔を注射後、上顎洞炎の原因となっている歯の抜歯を行ないます。
抜歯後は傷口が塞ぐまで、抗生剤と痛み止めを飲み経過観察となります。

治療方法③ 洗浄

抜歯後は歯があった場所にポッカリと穴が開いて状態となります。
そのままにしておけば、細菌が侵入して炎症の原因になってしまいます。
自然に塞がるまでには、少なくても2~3日は要するので、洗浄を行ない抗生剤を服用します。
痛みも出ることがあり、痛み止めも服用して様子を伺いましょう。
抜歯跡が塞がるまでは、食事や歯磨きに注意して刺激を与えないようにすることが大事です。

軽度の上顎洞炎であれば、紹介した治療方法での改善が可能です。
しかし、症状を自覚しながら放置していると、次のような事例に発展してしまい大変危険です!

上顎洞炎でまさかのトラブル!恐ろしい事例について

軽度の上顎洞炎でも、頭痛や鼻づまりなど不快な症状に襲われます。
この状態を放置していると、必然的に身体への負担が重くのしかかってきます。
今回紹介するのは、上顎洞炎が悪化した数件の事例です。
どの事例も決して極端な事例でなく、誰にでも起こりえるものばかりなのです。

事例その1 きっかけは黄色い鼻水

いつの頃からか、黄色い膿を含むような鼻水に悩まされ耳鼻科を受診。
抗生物質を処方されて一時的な改善はあったものの、時間が経つと頬の違和感や鼻水が再発。
再び耳鼻科で相談した所、歯に原因がると疑われたので歯科を受診、顎洞炎と判明した。

事例その2 10年以上悩んだ鼻づまり

10年という長い間、鼻づまりや違和感を感じていた。
その内、痛みが強くなり喉の奥から膿独特の臭いを感じるようになり歯科を受診。
CT撮影の結果、病巣が上顎洞に達しており上顎洞炎だということが判明。
昔行なった虫歯治療の補綴物(ほてつぶつ)の劣化、その隙間からの細菌が侵入したことが原因だった。

今回紹介した事例は、ふとしたきっかけで誰にでも起こり得ます。
やはり、ほんのわずかな隙間であっても、細菌の侵入経路となり上顎洞炎が起こってしまうようです。
歯科治療が一度終了しても油断は禁物です。
定期的に検診を受けて、口内環境のチェックを欠かさないように心がけましょう!

上顎洞炎の原因に多い補綴物の耐久年数

補綴物(ほてつぶつ)と歯の間に生じた隙間からの細菌が侵入すると、上顎洞炎(じょうがくどうえん)を発症してしまいます。
補綴物の素材には、それぞれの耐久年数というものがあります。
補綴物は一生ものでなく、定期的な検診やメンテナンスが必要となってきます。
耐久年数の目安を把握して、しっかりと予防ケアに努めましょう。

補綴物の耐久年数

義歯(入れ歯) 2年~4年
ブリッジ 3年~5年
クラウン(金属の被せ物) 2年~5年

コンポジットレジン充填
(レジン硬化の詰め物)

2年~3年

上記の表を見ていただければ理解できると思いますが、金属素材でも耐久年数は5年前後。
もちろん、この年数に関わらず長く使用される方もいます。
しかし、この年数を境に欠陥や劣化が現れてくるということは認識しておくべきです。
個人差があるからこそ定期的な検診と、メンテナンスが必要になってくるのです。
上顎洞炎発症のリスク回避のためにも、これら補綴物の耐久年数はチェックしておきましょう!

誰にでも起こり得るからこそ治療も可能【上顎洞炎症まとめ】

我々の口内には多くの細菌が存在しています。
虫歯菌に歯周病菌、細菌が全くいない人間は存在しません。
問題はこれらのバランスが崩れた時に起こる、虫歯や上顎洞炎など発症です。
初期段階では痛みや違和感もないことから、見過ごしてしまいますが重篤化の恐れもある症状です。
補綴物の耐久年数や、過去の歯科治療の経緯などが上顎洞炎とも関連していることを考えると、歯科検診やメンテナンスが不可欠だと言えるでしょう。
最後の歯科検診がいつだったか覚えていない、そのような方は早めに予約して口内チェックを行ないましょう!

  • 監修医小久保 和彦
  • 医院名:インプラント・再生医療センター HD.CLINIC 八幡木歯科医院
  • 住所:埼玉県川口市八幡木1-22-8
インプラント・再生医療センター HD.CLINIC 八幡木歯科医院の詳細はこちら

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