歯のインプラントとは? メリット・デメリットや治療の流れ・費用の目安 kiki DENTAL|美容診療コラム

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歯のインプラントとは? メリット・デメリットや治療の流れ・費用の目安

歯をなくした際の治療法として「インプラントが良い」と聞いたことがあっても、詳しくはわからないことも多いのではないでしょうか?インプラントとは、事故や病気で歯をなくしたところを人工の歯根と義歯で補い、自分の歯のような見た目と噛み心地を取り戻せる、おすすめの治療法です。

 

とはいえ、実際にどんな治療法で、治療期間はどれくらいで、費用も漠然と高いとはわかっていても具体的にどれくらいかかるのかなど、不明な点も多いと思います。また、手術などリスクへの不安もあるでしょう。歯医者さんに聞こうにも、質問だけをしに行くのは気が引けるかもしれません。

 

そこでこの記事では、歯のインプラント治療の基礎知識について解説します。歯医者さんで診療を受ける前の準備として、この記事の情報をお役立てください。

1章 そもそも歯のインプラントとは?

インプラントとは、英語で「埋えつける、差し込む、移植する」などの意味をもつ単語です。特に歯科治療においては、人工の歯根(インプラント)を顎骨に埋め込み、人工義歯を被せる治療法のことをインプラント治療といいます。また歯科治療に限らず、一般的にインプラントというと、歯のインプラントを指すことが多いでしょう。

基本は、歯茎に埋め込む歯根部分(インプラント)と、歯根と義歯をつなぐ部分(アバットメント)、義歯部分(人工歯)の3部品に分かれます。

歯のインプラント・6つのメリット

・噛み心地が良い

顎骨と歯根がしっかり結合して支えるため、かたいものでも噛むことができます。天然歯と比べて、入れ歯は10~40%ほど、ブリッジでは60%ほどといわれる噛み力が、インプラントでは70~85%ほどといわれます。人によっては、ほとんど自分の歯と変わらないと感じられるくらいの噛み心地を実現します。

・見た目が良い

インプラントに被せる義歯は、素材や色合いなど希望のものが選べます。そのため、ほかの歯と比べて違和感のない見た目にすることが可能です。ただし、歯医者さんによって取り扱っている素材などが異なり、自由診療なので良い素材ほど費用も高くなります。とはいえ、自然に口を開けて笑えるなど、審美的な面のメリットは大きいといえるでしょう。

・痛みへの心配も少ない

インプラント手術は当然麻酔をするので、痛みはほぼないでしょう。また、歯医者さんによっては静脈内鎮静法という方法を用いることが可能です。意識は完全にはなくなりませんが、ウトウトしているうちに手術が終わるので、気持ちの面で不安が大きい方におすすめです。

術後の腫れや痛みについても、処方された痛み止めを適切に服用することで防げます。ただし個人差や感じ方の違いもあります。不安な場合は、事前にしっかりと歯医者さんに確認するようにしましょう。 

・素材のチタンはアレルギーが起こりにくい

インプラントにはチタンという金属を用いているのが一般的です。これには人体との親和性が高く、顎の骨としっかり結合して、さらにアレルギーも起こりにくいという特徴があります。ただし、絶対に起こらない訳ではないので、不安がある場合は歯医者さんに相談のうえ、事前に金属アレルギー検査を受けるようにしましょう。

・着脱の必要がない

入れ歯と違い、都度着脱し清掃をする手間がありません。ただし、汚れがたまらないという訳ではなく、むしろ歯周病炎などを防ぐために必要以上に気を使ったケアが必要となります。

・ほかの歯などに悪影響が少ない

インプラントは、歯を失った部分のみに処置をほどこすため、ほかの歯への影響はほとんどありません。また、ものを噛んだ際などに歯根から顎にしっかり力が加わるため、顎の筋肉も衰えずに済みます。歯をなくしたスペースに隣の歯が倒れてくることによる歯並びの悪化も防げます。

インプラント以外に失った歯を補う治療法として、ブリッジや入れ歯があります。 

ブリッジは、なくした箇所の両隣の歯を削り、その上に歯冠を装着する治療法です。本来健康な歯を削る必要があり、また基本的に2本の歯で3本分の力を支えるため負担も大きくなり、支えている歯まで失う結果となりかねません。

入れ歯の場合も、ほかの歯にバネをかけるため、その支える歯への負担が大きくなります。

歯のインプラント・4つのデメリット

・費用がかかる

インプラントは保険外の自由診療で、全額自己負担となります。そのため、費用面の負担が大きなデメリットとなります。治療費の目安については、3章で詳しく紹介します。

・外科手術を要する

インプラントの埋め込みには外科手術をともないます。もちろん、適切な麻酔処置がされるので、痛みなどへの心配はほとんどありません。

ですが、歯医者さんの設備や経験、技術や知識によって、精度に差が出る可能性もあります。院内感染のリスクもゼロではないので、滅菌や空気清浄などの感染対策を適切にしているかも大切な要素です。

歯科用CTによる事前検査や、専用のシステムによる手術シミュレーションなど、安全性を高める設備面の有無もポイントとなります。 

・治療期間がかかる

インプラントの治療期間はトータルで1~6か月程度かかるのが一般的です。長い目で見て治療を進める必要があるため、たとえば仕事が忙しく定期的な通院が難しい場合などは、診療曜日や時間、立地など、生活スタイルにあってきちんと通い続けられる歯医者さんを探す必要があります。

具体的な期間は、術法や患者さんごとの状態、施術箇所などにより変わります。手術の方法は大きく、歯茎を切り開く手術を1回で済ませる1回法と、2回おこなう2回法に分かれます。1回法の場合は歯根を埋め込んでから義歯を被せるまでが1~6か月ほど、2回法の場合は3~6か月ほどが目安です。

ほかにも、抜歯即時埋入という、抜歯とインプラントの埋め込み、仮歯装着までを一度の手術で済ませる方法もあります。

・術後メンテナンスはずっと続ける必要がある

インプラントは、施術が終わり、義歯を取りつけたら終わりという訳ではありません。

インプラントには、日々のセルフケアと、歯医者さんでの定期健診が必須です。なぜかというと、インプラントは歯周ポケットが深いなどの理由で、歯周病にかかりやすいためです。それをインプラント周囲粘膜炎、進行するとインプラント周囲炎といい、放置するとせっかくのインプラントが抜け落ちてしまう原因にもなります。

治療の時点で、歯医者さんから歯磨きなどのケア方法と、3~6か月に一度程度の定期通院の案内があるはずです。逆にいえば、ケアを怠らないことで10年、20年と使い続けられる可能性もあります。インプラントは一生ものと考えて、決して自己判断はせず、歯医者さんの指示通りの適切なケアを欠かさないようにしましょう。

2章 歯のインプラント治療の流れ

一般的な歯のインプラント治療の流れを紹介します。

1. カウンセリング

まずはカウンセリングを行い、治療方法や期間、費用などの説明を行います。また、全身疾患の有無、治療への要望などの確認もします。虫歯や歯周病がある場合は、それを治療してからでないとインプラントは行えません。また、全身疾患や顎の骨の量などによっては、治療ができない、または骨の量を増やす手術を前もって行う必要があります。

2. 精密検査

歯科用CTやレントゲンで歯や顎の状態を確認します。特にCTで3次元画像を撮影することで、より正確にインプラントを埋め込む場所を把握でき、リスクが減らせます。

3. 治療計画

検査結果をもとに、最終的な手術方法や見積りなどが決まります。また、専用のシミュレーションシステムを導入している場合、画像や模型で治療内容と結果の確認ができます。患者さんの同意が得られたら、実際の手術に進みます。

4. 手術

歯茎を切開し、顎にインプラントを埋め込みます。インプラントの歯茎への定着を待ち、再度歯茎を切開しアバットメントの装着を行います。1回法の場合は、インプラントとアバットメントが一体型のものを使用するので、歯茎の切開は一度で済みます。

5. 義歯の装着

噛み合わせを確認しながら義歯を作製します。そして、歯茎の状態が安定次第、アバットメントの上に装着することで、あとは経過をみながら治療完了となります。

3章 インプラントにかかる費用の目安は?

上記で紹介した通り、インプラントの費用は自由診療となり高額になりがちです。具体的には、1歯あたり150,000~500,000円程度、平均的には300,000~400,000円程度が目安となります。差が非常に大きいですが、使用するインプラントのメーカーや素材、導入しているシステム、設備など複合的な要素が影響するためです。

ただし、快適な使い心地で一生使えると思えば、決して高いとも言い切れません。目先にとらわれず長い目で見て、歯医者さんの意見も参考にしながら、最終的に治療を受けるかどうか判断しましょう。

まとめ

歯のインプラントの基礎知識について紹介しました。

歯をなくした場合、そのままにしておくのは歯並びや顎の状態、見た目の悪化などを招くので避けるべきです。その場合、インプラント、ブリッジ、入れ歯が主な治療法となります。

その中でも、インプラントはたしかにメリットが多い治療法ですが、決して無条件でおすすめとも言い切れません。それぞれにメリット・デメリットがあり、歯医者さんにしっかり相談しながら治療法を決める必要があります。

インプラントは、治療期間や費用などもかかり、術後の定期メンテナンスもずっと続くものです。それらを怠ると、欠落などのリスクも起こるので、生活スタイルなども考慮しながら、実際に治療を受けるかどうか決めるようにしましょう。

  • 監修医吉野 真弘
  • 医院名:COJI DENTAL OFFICE
  • 住所:埼玉県さいたま市浦和区仲町1-1-10
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