元の歯を大きく削ってからかぶせる!痛いの?セラミック矯正 kiki DENTAL|美容診療コラム

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元の歯を大きく削ってからかぶせる!痛いの?セラミック矯正

歯を移動させるために、ワイヤとブラケット、もしくはマウスピースなどの矯正装置を装着する…矯正という言葉にはそういった印象があります。

時折耳にするセラミック矯正も、これらのように歯を移動させていく治療なのでしょうか?また、リーズナブル・短期間という言葉が飛び交うセラミック矯正に、デメリットやリスクはないのだろうか?

などといったあれこれを、分かりやすくお伝えしていきます。

セラミック矯正ってなんだろう?

セラミック矯正とは、セラミックで作られたクラウンを歯にかぶせることを指します。クラウン(crown)はかぶせものを指す言葉です。これは、クラウンという言葉の元の意味が王冠であることが由来しています。

セラミックは食器などの陶磁器などにも使われる、いわば人工の石材といったものです。強度があり、歯の色に近い白色なので、かぶせものの素材として多く使われています。

いわゆる銀歯と呼ばれる金属製のクラウンや、歯科用プラスチックであるレジンで作られたクラウンには、保険が適用されます。

しかし、セラミッククラウンには保険が適用されず、自由診療となります。

セラミック矯正を失敗しないためには

セラミック矯正を受診したいという方におすすめするのは、医師とのしっかりとした確認です。以下、確認した方がいいポイントを並べてみます。

色味をシミュレーションする

元の歯、周囲の歯とセラミックの歯の色に違いがないようにします。

仮歯を完成品に近い形状で作製してもらう

仮歯の段階で、装着した際に生じる違和感や痛みなどをくまなくチェックし、医師に伝え完成品に反映してもらいます。

イメージと差異のないようにする

自分が思い描いている歯と異なる場合があります。特に歯の縦の長さは見た目の美しさを左右します。しっかりと医師に伝えましょう。

大きく歯を削る!セラミック矯正

かみ締めても割れないほどの強度をたもつため、クラウンにはある程度の厚みがあります。それをかぶせるために、元の歯を大きく削る必要があります。

表面のエナメル質だけではなく、象牙質まで削る場合もあります。

それにより、痛みを生じることがあります。痛みの引かないことが予想される場合には、神経(正しくは歯髄と呼びます)を抜いてしまいます。

歯を抜く場合もあります

歯髄には神経のほかに動脈・静脈が細かく入り込んでおり、血液により歯へ栄養を送っています。それがなくなることにより、歯に栄養が行き届かなくなり、いわば枯れ木のような状態となることがあります。

枯れ木のような状態が進むと歯は弱ってしまい、その歯を抜かなければならなくなる場合もあります。

歯の神経を抜くべきか?そのままがいいのか?

このようなことを避けるため、神経を抜かずにセラミック矯正を施す歯医者さんが増えています。それはそれでいいことなのかというと、神経を抜いていないために、削った部分の痛みが引かなくなるおそれがあるのです。

神経を抜く、抜かない、いずれにしてもデメリットがあるわけです。この点は医師により見解が異なり、どちらがよりよい治療かどうか、判断が難しいようです。

セラミック矯正により起こり得ること

では、セラミック矯正を施した後、どのようなアクシデントが起こり得るか、列記してみましょう。このような原因により、治療を後悔している人がいるということになります。

治療の時の痛みが引かない

元の歯を象牙質まで大きく削る場合が多いので、痛みを生じたままおさまらないことがあります。神経を残している場合、それを除去するなどで対応します。

なお、神経を抜いた歯は栄養が行き届かなくなり、弱っていく場合があります。

治療を終えてから新たに痛くなる

セラミックの歯と歯茎がしっかり接していないなどで、歯周病となり痛みを生じることがあります。歯茎に膿(う)みがたまり、出血することも考えられます。そのため、セラミックの歯を作り直すこともあります。

また、歯茎が腫れていても痛みをともなわない場合、気づかずそのままにしてしまうケースもあります。こまめにチェックした方がいいでしょう。

神経を抜いた際に菌が入る

神経を抜いた後、その場所を洗浄し薬剤を詰める場合があります。これを根管治療と呼びます。

しかし菌が残ってしまった、ないしは治療後に菌が入り込んだ際は、炎症が起こり痛みを生じます。抜歯をしないと痛みが引かないこともあります。

セラミック矯正は、歯列矯正ではありません!

セラミック矯正は、クイック矯正とも呼ばれています。一部の歯医者さんのホームページなどでは「リーズナブル」「短期間」とうたわれていることもあります。

ただし、セラミック矯正は、歯列矯正治療ではなく、補綴治療であると言えましょう。

歯列矯正治療とは、歯を望ましい位置へ動かし、見た目の美しさや歯並び・かみ合わせを改善していくものです。

それに対し補綴治療とは、かぶせものや入れ歯などで、見た目の美しさや歯並び・かみ合わせを改善していくものです。

歯を移動させるかさせないかが、その違いなのです。

つまり、補綴治療によって歯並びが改善されても、元にある歯が移動したわけではありません。

医療は人の命にかかわるものなので、ほかの広告よりも慎重に言葉を選ばねばなりません。したがって「リーズナブル」「短期間」といったような、ほかの治療と比較した表現や、誇大な表現をすべきではないと考えられています。

リーズナブル・短期間に惑わされないで!

治したい歯が、出っ歯やすきっ歯など歯並びの悪い場合には、矯正器具を装着し歯に力をかけ移動させるといった矯正治療で改善されることがあります。

セラミック矯正よりも治療費がかかり、治療期間も数カ月から数年かかる場合もあります。

しかし、天然で健康な元の歯を削ることはありませんし、治療に失敗し抜歯することも少ないでしょう。

セラミック矯正ならば、リーズナブル・短期間で美しい歯を手に入れられる…しかし、リスクの多い治療であり、失った歯は2度と元には戻らないかも知れません。

例えば、これをお読みの方の年齢が20代とします。そうすると、セラミック矯正を施した歯と50年以上付き合っていくことが考えられます。

その途中で取り外したくなっても、元の歯は大部分を削り取っており、その歯だけでは使えなくなっています。

そのようなことを踏まえ、将来をしっかり見据えて判断すれば、生涯にわたり健康な歯で食事をし、胃腸に負担をかけにくいといった全身の健康が期待できます。

まとめ

お金に余裕のない若い頃ほど、歯の外観が気になり、治療を考えるものです。中には歯並びの悪さで恥ずかしい思いをし、悩む人も多くいます。

一方で、年齢を経ると歯は弱っていき、抜けてしまうことも考えられます。若い頃の歯をすべて維持することは、難しい場合も多くあるのです。

長い目で歯のことを捉え、治療すべきかどうか検討してみてはいかがでしょう。

  • 監修医武本 雅彦
  • 医院名:武本歯科クリニック
  • 住所:神奈川県横浜市保土ヶ谷区天王町1-28-3
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