インプラントで失敗しないために押さえておきたいポイント | kiki DENTAL

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インプラントで失敗しないために押さえておきたいポイント

「インプラント」は、最近では実施例が蓄積されており、リスクが高いケースや失敗しやすいケースなども理解されつつあるために、次第に危険性が低くなっていると言われています。とはいえ、インプラントを実施するためには専門的な知識と高い技術が必要な施術には変わりありません。今回は、インプラントで失敗しないために押さえておきたいポイントについて説明します。

歯周病とインプラントは切っても切れない関係

インプラントは、大きく分けるとインプラントの土台と土台に取り付ける義歯から成り立っています。義歯は割れたりすると交換すればいいので大きな問題ではありませんが、土台部分はネジになっており、直接骨に埋め込みます。インプラントのトラブルの大部分が、このスクリューを埋め込むための穴を骨に開ける際や、土台を骨に打ち込んだ際に起こっています。

特に、インプラントの土台は外れないように表面に少し凹凸を持たせることで骨との接着性を高めていますが、この凹凸部分に細菌が繁殖しやすくなっています。つまり、インプラントの土台は、自然な歯に比べて歯周病菌が繁殖しやすく、歯周病にかかりやすいと言われているのはこのためです。特に、失敗の要因となっていることは、歯周病であるにもかかわらず歯周病の治療をしないままインプラントの土台を埋め込む場合です。歯周病は、骨を侵してしまう怖い病気です。インプラントの土台周辺に歯周病菌が繁殖すると、インプラントの土台がぐらついて取れてしまう可能性があります。したがって、歯周病を治療せずにインプラントを実施することは論外です。歯周病であるのにインプラントを実施すると、そのまま歯周病が進行してインプラントの土台部分が侵されてしまいます。気を付けなければいけないポイントです。

インプラント手術中の神経や血管などが損傷する場合

一昔前では、「CTスキャン」が普及されていなかったために、「パノラマレントゲン」による診察のみでいきなりインプラントの土台を埋め込むなどと言ったケースがありました。パノラマレントゲンはレントゲン写真が平面として見えるので、実際に神経や血管がどの程度の深さにあるかと言った立体的な情報はわかりませんでした。

このため、神経や血管の位置が把握できずに、神経や血管を傷つける結果をもたらすこともありました。現在では、CTスキャンが普及しており、インプラントの前に神経や血管の位置や深さと言った立体的な情報を把握するために、手術中に骨に穴を開けた際に、神経や血管を傷つけるケースは少なくなりつつあると言われています。しかし、気を付けてほしいのが、せっかくCTスキャンを撮ったのに、その結果が治療に活かせない場合です。これは歯科医師の腕による部分が多く、CTスキャンを行ったにもかかわらず血管や神経が傷つけられ、手術中にひどい出血があったケースや麻痺が残ったなどというケースも考えられますので、歯科医師選びは慎重に行いたいところです。

インプラントに対する事前の認識と事後の結果との違いが起こる場合

インプラントは一度施術すると長持ちする上に、見た目も自然でなおかつ自然な噛み心地が得られる義歯と言われていますが、これはあくまで腕のいい歯科医師が、歯周病が無くなおかつインプラントに耐えうる顎の骨を持つ患者に施術した場合です。

他人が実施したインプラントの結果や評価を聞いても、自分の骨の状態や歯周病の状態がその人と同じではないため、同じ歯科医師に施術してもらったからと言って、同じ結果が得られるというわけではありません。インプラント土台を埋め込む部分の顎の骨が薄い場合は、骨を移植させたり特殊な処置が必要になりますし、歯周病にかかりやすい方であれば、土台周辺がより一層歯周病にかかりやすくなる可能性もあります。

この場合は、こんなはずではなかったのに、と思われるかも知れません。こういったケースを避けるためには、カウンセリングを通して、自分の口内の状態をしっかりと把握し、自分にはインプラントは合っているのかどうかを歯科医師に判断していただく必要があります。また、そのカウンセリング結果を別の歯科医師に判断してもらう「セカンドオピニオン」を実施することも後悔のないインプラントを行う上で有効な方法です。

インプラントで失敗しないためにはどうしたらいいの?

クリニックと歯科医師を選ぶ際のチェックポイント

インプラントの施術で失敗しないためには、相談をしっかりできるクリニックと歯科医師を選ぶことが重要です。主に以下の4つのことに気をつけて選ぶようにしましょう。

1.衛生管理機器がしっかりとしているところを選ぶ

インプラントの施術では顎の骨にドリルで穴を開けて、インプラントの土台を埋め込みます。そのため、衛生環境が整っていないと細菌感染が起きやすくなります。器具や施術スペースの消毒が不十分であったり、歯科医師やスタッフが施術用のビニール手袋をはめたまま、あるいは器具を持ったままいたる所を触ったりしているというクリニックは避けましょう。実際に、口コミなどで利用者から指摘されているクリニックも中にはあるので、利用者の声をチェックするようにしましょう。
抜歯当日にインプラントを埋入する「抜歯即時埋入インプラント」の施術では、特に細菌感染の予防に気をつけなければいけないため、衛生管理の行き届いたクリニックを選ぶことが大事です。

2.学会に所属しており、インプラントに精通している歯科医師を選ぶ

高額なインプラントの施術は、歯科医師にとっても魅力的であるため、中にはインプラントの専門知識と技術が不足している歯科医師もいます。そのため、学会に所属しているかという点も、歯科医師を見極める上で必要になってきます。
「日本口腔インプラント学会」という学会があります。その他にも、「国際口腔インプラント学会(ISOI)」や「ICOI(International Congress of Oral Implantologists)」などがあります。それぞれの学会によって認定施設所属期間、学会発表・発表試験・論文提出・口頭試験・ペーパー試験の有無などに違いがあるため、あくまでも基準として見た方がいいです。

3.安さだけで選ばない

現在、インプラントや歯列矯正などの施術は、年齢・性別に関係なくとても人気です。需要が多い分、この分野に新規参入してくる歯科医師が沢山います。そのため、モニター価格で施術を実施しているところもあります。また、使われているインプラントの材料を国産ではなく、外国製にしているケースもあるので、そうした理由も考慮した上でクリニックと歯科医師を決めるようにしましょう。価格重視で、品質を妥協することはとても危険です。失敗しないために、適正価格で設定されているかという点もみましょう。

4.患者側でもしっかりとアフターケアを行なう

インプラントの施術後に起きる代表的なトラブルが、「インプラント周囲炎」と「インプラントの脱落」です。インプラントは骨と癒着しやすいように、表面がザラザラしています。そのため、プラークが残りやすく、細菌が繁殖して炎症が起きることで歯周病と同様の症状が進行しやすくなります。また、全体の治療計画をきちんと立てずに行なわれた施術では、インプラントが天然の歯の根を傷付けることで、炎症と腫れが起きやすくなるのです。ブラッシングをしっかりと丁寧に行なうことは当然ですが、定期検診も受けるようにしましょう。インプラント周囲炎は、「気付かずに進行する」と言われています。「インプラント周囲の歯茎が腫れる」、「出血する」、「膿が出る」、「インプラントがぐらつく」などの異変があれば、直ぐに歯科医師に相談しましょう。

患者側で注意できることはある?

このような方は、施術前に対策を行ないましょう

インプラントでは、患者側の問題が原因で施術が失敗するケースもあります。しかし、そうしたことを知らずに、インプラント治療を検討している方は意外と多いです。事前にしっかりと確認して、きちんと問題点を改善するようにしましょう。よくある患者側の問題点として、以下のケースが挙げられます。

ケース1.糖尿病や高血圧などの生活習慣病を抱えている

生活習慣病を抱えていると、インプラントの固定率が低くなることがあります。
既に患っている場合は、歯科医師に相談するようにしましょう。

ケース2.喫煙とアルコールの摂取が多い

タバコを吸うと、「毛細血管の微小循環の悪化」、「コラーゲン繊維の生成を行なうビタミンCの破壊」、「歯石の付着」が起こり、細菌の繁殖しやすい口腔内環境になることで歯周病になるリスクが高まります。タバコを吸わない人に比べて、歯を失う数がおよそ3倍という疫学調査の結果が出ているので、できるだけ禁煙するようにしましょう。
また、アルコールを摂取することで傷の治りが遅くなることも分かっています。傷口で炎症が起きると細菌感染のリスクが高くなるため、アルコールも控えるようにしましょう。

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