実は知らない⁈歯列矯正の仕組み kiki DENTAL|美容診療コラム

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実は知らない⁈歯列矯正の仕組み

歯並びを正常なものに整えることができる歯列矯正。では、みなさんは歯列矯正によって歯が動く仕組みについて、ご存知ですか?矯正装置によって歯並びを整えていく仕組みと、矯正の種類について詳しく解説していきます。

歯列矯正でなぜ歯が動く?

よっぽどの力を加えない限りは動くことのない歯。それなのに、細い金具でできた矯正器具で位置を変えることができるって、よく考えると不思議じゃありませんか?
でも、歯列矯正の仕組みを知れば、納得できることなんです!

歯が動く仕組み

まずは、なぜ歯を動かすことができるのかという仕組みのお話から。

歯列矯正用の器具を装着することで、「歯根膜(しこんまく)」に弱い力が加わります。歯根膜は顎の骨と歯の根っこの間にある膜で、普段は歯の緩衝材のような役割を果たしているものです。
ここに力が加わると、歯を動かしたい方向側の歯根膜は縮んでいき、反対側は引っ張られて伸びるという状態に。このアンバランスな状態が苦しい歯根膜は、元のバランスがとれた状態に戻りたがります。

そんな歯根膜からのヘルプを察知して助けにきてくれるのが、「骨芽細胞(こつがさいぼう)」と「破骨細胞(はこつさいぼう)」の2つ。骨芽細胞は新たな骨をつくる、破骨細胞は骨を削るという役割を持っています。
歯根膜が元のバランスのいい状態に戻れるように、骨芽細胞は新たな顎の骨をつくって伸びた膜を縮める、破骨細胞は顎の骨を削り縮んだ膜を伸ばす、という作業を開始するのです。
歯を動かしたい方向側を掘り進めて、その反対側を埋めていく。このような仕組みで、少しずつ歯が動いていくというわけなんですね。

歯が動くスピードはどれくらい?

この歯が動く作業は、一か月に0.5ミリから1ミリやっと動くくらいのゆっくりとしたスピードで進みます。
これを考えれば、歯列矯正が完了するまでに1年以上掛かるというのも納得ですね。
ちなみに、歯列矯正が完了するまでの期間の目安は早くて1年半、長くて2年半ほど。「矯正器具で加える力を強くすれば、もっと早くなるんじゃないの?」と考えてしまいますが、加える力が強くなったからといってスピードアップするわけではないんです。スピードが変わらないばかりか、掘って埋めての作業が間に合わなくなり、痛みを伴ったり歯のグラつきが発生したりする原因となります。

どんな動かし方があるの?

歯列矯正で可能な歯の動かし方は、ひとつではありません。
みなさんがまず思い浮かべるのは、水平方向へ動かすというものではないでしょうか?歯を寄せて、隙間を詰めるという横移動のイメージ。確かにこの動かし方が多いのですが、ほかにも以下のような動かし方が可能です。

・倒れた歯をまっすぐに起こす
・回転させて正しい向きに変える
・飛び出した歯を引っ込める
・引っ込んだ歯を引っ張り出す

これだけの動かし方が可能だから、幅広い症例に対応できるんですね。しかし、回転させることまで可能だとは驚きです!

歯列矯正にはどんな種類があるの?

歯が動く仕組みと動かし方がわかったところで、次は歯列矯正の種類について知っていきましょう。

ワイヤー矯正

よく知られている歯列矯正の方法ですね。ワイヤーを固定するための「ブラケット」という小さな器具を歯1本1本に取り付け、そこにワイヤーを通すというもの。ワイヤーで歯を引っ張ってあげるようにして、位置を変えていきます。ワイヤー矯正でよく使用される矯正装置の種類は以下の通り。

金属ブラケット

金属製のブラケットを、歯の表側に装着。そのほかの種類に比べて費用が安く、丈夫であるというメリットが。また、多くの症例に対応できる装置でもあります。

審美ブラケット

プラスチック製、もしくはセラミックス製のブラケットを歯の表側に装着。金属ブラケットから比べると目立ちにくいので、見た目が気になる方向け。こちらも表側に装置を装着するので、多くの症例に対応可能です。

裏側矯正

歯の裏側にブラケットを装着。ワイヤー矯正の中では、最も目立ちにくい種類でしょう。さらに、歯の裏側というのは表側に比べて虫歯になりにくいという特徴が。表側の矯正に比べて、虫歯リスクが低いというのもメリットです。

表側に装置を装着する方法は、対応できる症例が多いというのが最大のメリット。また、審美ブラケットは審美性を保てるということだけでなく、金属アレルギーの方でもできるワイヤー矯正でもあります。どうしても装置を目立たせたくない事情があるのであれば、裏側矯正がよさそうですね。

マウスピース矯正

ワイヤーを使用しない、違和感の少ない矯正方法です。
上の歯、もしくは下の歯全体を覆うカバーのようなものをイメージしてもらうとわかりやすいでしょうか。歯全体を覆うとは言っても、マウスピース自体は透明であまり厚みがないもの。そのため、装着していてもかなり目立ちにくいです。自分で着脱することが可能だから、歯磨きがしっかりできるというのもよいポイントですね。ただし、歯を大きく移動させることが必要な症例には使用できません。

歯列矯正の種類は、大きく分けるとワイヤーを使用するものとマウスピースを使用するものの2種類。歯並びがどのような状態であるのかによって、最適な装置は変わってきます。

向いている治療や装置は人それぞれ!まずはクリニックに相談しましょう

歯が動く仕組み、納得していただけたでしょうか。歯根膜を元に戻すために骨を溶かしたり増やしたり…人間の身体にはおもしろい機能が備わっているものです。
また、歯列矯正の種類の豊富なこと。外科手術との組み合わせやインプラントを活用するなど、矯正器具を使うだけが歯列矯正じゃないんですね。それに、現代の矯正器具は従来のものよりも、「目立たないように」「違和感が少ないように」進化を遂げているようですよ。

どうでしょう、歯列矯正に興味が湧いてきましたか?
「ちょっと気になってきた…」という方は、矯正歯科のあるクリニックに相談してみることをおすすめします。どの種類の矯正があなたに合っているか、教えてもらいましょう!

  • 監修医吉野 真弘
  • 医院名:COJI DENTAL OFFICE
  • 住所:埼玉県さいたま市浦和区仲町1-1-10
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